1.5. PC -Doctorの診断テスト

障害の検知や障害発生の予測を正確に行うため、診断ソフトウェアによるHDDの診断は大変重要です。 PC-Doctorでは独自にあみだした実動作検証による診断方法や、S.M.A.R.T.を利用した診断方法によって、HDDの診断を行います。弊社のHDDの診断方法は以下の2種類に大別されます。

♦  表面スキャンテスト
♦  ランダムシークテスト
♦  ファネルシークテスト
♦  リニアシークテスト
♦  キャッシュテスト
♦  SMARTステータステスト
♦  SMARTショートセルフテスト
♦  SMART拡張セルフテスト
♦  SMARTコンベイアンステスト
♦  SCSI自己診断テスト
♦  SCSIショートセルフテスト
♦  SCSI拡張セルフテスト


1.5.1. 表面スキャンテスト

主に磁気ヘッドの再生検査と磁気ディスクの保磁力検査、そしてが最外周から最内周に向けて順次移動する時のVCMの位置決め障害の有無の検査が目的のテストです。
HDDがマスストレージ命令によって処理を行う際、処理結果と自らの状態をを検査し報告する機能を利用します。
まずに最外周トラックの開始セクタへ移動し再生を行わせ、HDDの状態を検査しながら内周に向けて順次移動とデータ読出し動作の検査を行います。
本テストは既存のデータを破壊しません。
検査するセクタ数はデフォルトでは全セクタの0.1%です。開始セクタアドレスや終了セクタアドレス、そして検査間隔を変更することもできます。全セクタを検査することも可能です。

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図 39 表面スキャンテストの移動例

1.5.2. ランダムシークテスト

 主にに3000回もの不規則移動させて負荷をかけながら、VCMの位置決め障害の有無を検査するのが目的のテストです。
乱数によって指定されたセクタのあるトラックへの移動とデータ読出し動作の検査を行います。本テストは既存のデータを破壊しません。移動回数は変更可能です。

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図 40 ランダムシークテストの移動例


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