6.2. 障害の危険性

設計不良や製造工程上の不良などが原因の先天的な障害と 経年劣化や動作環境が原因の後天的な障害の2種類が考えられます。
 

6.2.1. 先天的障害

ハードウェアの障害として、他の機器同様に設計不良により反射やクロストーク、そしてスキューの 危険性はありますが、 USBデバイスと比べて設計が高度である上、、現在それほど普及してい無いのでUSBのような製品開発競争が 加熱していないこともあり、最近では先天的障害を持つ製品はあまり見られません。 また、ソフトウェアの障害として、各対応機器が持つオプションROMの構成が正しくないと、 通信が行われない場合があります。
 

6.2.2. 後天的障害

長期間の使用で起こる経年劣化と動作環境/取扱環境による急速な製品劣化など様々な要因がありますが、 具体的には以下のような例があります。



6.3. PC-Doctorの診断テスト

以下に主なテストを説明します。
 

6.3.1. コントローラ構成ROMテスト

コントローラ情報を表示し、IEEE1394 バス デバイスから検出されたコントローラに有効な CRC (Cyclic Redundancy Check) 値が設定されているか確認します。PC 上のIEEE1394バスデバイスに コントローラが存在するかを確認します。  
 

6.3.2. バスリセットテスト

バス リセット生成カウントを使用して 通信線が正常に動作していることを確認します。 通信線を2回リセットし、バスリセット生成カウントを比較します。  



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