SDR SDRAMが普及しだした時代、すでにSDR SDRAMの速度不足に限界を予測されたため、 Rambus社よりDirect Rambus通信技術を用いたDRDRAMが開発されました。 また、RIMMはDRDRAMをモジュール化するための仕様です。 当時、帯域は1.6GB/sでありSDR SDRAMを大きく凌駕していましたが、 価格高やメモリコントローラの不具合などに加え、 DDR SDRAMの登場でDRDRAMはPC市場においては一般にあまり普及しませんでした。 現在の仕様は、データ幅16bit、同期クロックが最大1.6GHz、DRAM帯域が最大12.8GB/sで、 サーバ向けDRAMとして普及しています。
また、SIMM以前のDRAMモジュールでは、搭載量を把握するためにBIOS(Basic Input Output System)が
DRAM初期化時に実際にメモリアドレスにアクセスしていました。
しかしこの方法ですとメモリの初期化には大変時間がかかり、DRAMの特性によっては
まともにアクセスできない場合などが発生します。
そこでSPDによってDRAMの諸情報を提供する仕組みが提案されました。
SMBusと呼ばれるI2Cバスによって各モジュールからSPDデータを読み出します。
現在SPDの仕様は1.2Bです。
SDRAMまたはDRDRAM以降のDRAMにSPDは搭載されています。
図2.5 にSPDのICを掲載します。
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図2.5 SPD |
DIMMは、システムボード(マザーボード)上のDIMMスロットに挿入する事で
コントローラと接続し、主記憶メモリとして利用することが
可能です。またコントローラは現在、Intel系 CPUではメモリコントローラハブ(MCH)に、
そしてAMD系 CPUではCPU自身(AthronCPU)に内蔵されています。
最近ではDRAMのデータ線を2セット配線して同時に扱うDual Channelと
呼ばれるDRAM操作技術が開発されました。
これにより1セットのDRAMデータ線で利用する場合よりも最大2倍の転送速度が可能です。