HDDは最も主要な補助記憶装置として利用されているため、動作不能または動作不良が発生することで失われるユーザの損失は大変大きく、またPC/AT互 換機ベンダーとしても保障期間中であった場合は、部品交換や修理の費用負担はもちろん、最悪の場合はユーザとのトラブルによって企業イメージ悪化の要因の 一つにもなり得ます。 そのため、PC/AT互換機ベンダーとしては、先天的なHDDの障害を出荷前に検査し、万が一障害を持つHDDが出荷されユーザの手元に届いていても、 ユーザにPC/AT互換機を点検を促して最悪の状況はが起きないようにする必要があります。

しかし、衝撃や瞬断による原因を除き、これら障害によりHDDが動作不能状態に陥るまでにその兆候は現れますがその兆候は他の症状との判別が難しい 場合が大変多いです。PC/AT互換機に対する知識が浅いユーザはもちろん、深い知識を持つ専門家でさえ、症状や外見だけでは容易に判定できない場合が非常に多いです。 特に判定の難しい症状の例とHDDの障害ではない他の原因の例を以下に挙げます。

• HDDへの記録/再生動作遅延

• コンピュータの動作遅延または動作不安定

そのため、動作不良の検知や動作不能の兆候の検知を正確に行うため、HDDの診断技術は大変重要です。当社のHDDの診断方法は以下の2種類に大別されます。

• 実動作による診断
• ATA規格やSCSI規格の自己診断機能による検査